プログラマーやシステムエンジニアを始めとしたIT系エンジニアは就業時間が不安定となり易い典型的な職種でしょう。プログラマーの仕事であれば、クライアントの意向によりこれまで組んできたソースコードの大幅な書き直しの必要性が生じ、その度に夜遅くまでの残業が発生する事も少なくありません。
またネットワーク保守の仕事をメインとするシステムエンジニアの仕事であれば、時としてクライアントへの常駐が必要となる事もあれば、突然発生するトラブルへの対応や復旧の為に急遽クライアントの元に駆け付けなくてはならない等、しっかり休む暇がない事もあるのです。
就業時間が不安定となればストレスも溜まりますし、場合によっては大きく睡眠時間が削られてしまいます。下手をすれば男性でも根を上げてしまう様なこれらの仕事を女性が同じ土俵に立ってこなそうとすれば、より高いハードルとなるのは容易に想像出来るでしょう。
それだけに定着率が低く人材確保がより強く求められているこの世界において、強い動機と高いスキル、そして多少の疲労やストレスをものともしない行動力を持って応募してくる方は、男女区別なく歓迎される事でしょう。
最近ではIT系エンジニアにも女性の姿が数多くなりました。彼女達の姿が大きな後押しとなり、自信を持ってこれらの求人に応募する若い女性も多くなっています。実際は採用面接でハードな仕事内容に対する覚悟を問われ、不安な気持ちに駆られる方も中にはいるものの、採用後は多くの女性が立派に仕事をこなしています。最近では家事や育児といった問題を抱える女性に有利となる制度を導入する会社が多くなってきたのも理由の一つと考えられます。